発達障害の息子の保育園での様子 高機能自閉症の息子

ビッキー(息子)は、小さい時からとてもこだわりが強く、
子育てにとても苦労しました。

私が「子供を育てる」というのが初めてなので、
子どもはこんなもん、と思って知らずに育てていました。

まず、毎日同じ持ち物で登園しないといけない。

先生が「明日からお昼寝しますからふとん持ってきて下さい」
と言おうものなら大変でした。

朝、ふとん持って保育園行こうとすると
てこでも家から出ませんでした。

「ぼくだけ持ってきていたらどうしよう
先生に怒られる」

こんなこと言って聞かないのです。

そんな時は、無理やり車に乗せて保育園へ行き、
ビッキーを先生の前へ連れて行き
先生に、「今日はこれが要りますよね?」と聞いて
先生にビッキーの前で「要ります」と言わせる。
そうしないと納得しないのでした。

先生に聞こうとすると
「怒られるから聞かないで!」と必死なので
それはそれで大変でした。

朝、どうしても動かない時は
おばあちゃんの部屋へ行き
息子の友達のお母さんに電話してもらうフリをして
「今日、これ要りますよね?」
と聞いてもらって
「今日、これ要るって!」
と言ってもらう。
すると納得しておそるおそる保育園に行くのでした。

それでも、保育園行くと
「お母さん、それ隠して!!!」
と必死。

そして、先生の前まで連れてって
「これ要りますよね?」
と聞いていました。

そんな毎日でした。

あと、先生や親に助けを求めない。(自分でなんとかしようとする)

牛乳をクラスの子全員のコップに入れて配っていたビッキー。
牛乳を入れすぎて、途中で足りなくなった時、
必死で牛乳パックを傾けていたという・・・。
先生に「ビッキーくん、そういう時は『せんせーい!』って騒がなきゃ」
と注意されていました。

あと、コップ入れの巾着袋のひもがほどけてしまって
フックにかけられなくなった時、
こっそり自分の椅子にむすんで事をしのいでいたのです。
先生に見つかって「コップ入れかけられないならなんで先生に言わないの?」と
注意され「できると思ったもん!」と意地を張っていました。

おゆうぎ中、おしっこがしたくなったビッキー。
ビッキーの中で、おゆうぎしてる時はトイレに行ってはいけないと思っていて
先生には言えず、我慢していたそうで
おゆうぎが終わって走って靴箱まで行き、そこでもらしてしまい
教室に荷物をおいてドアを開けられないようにして
閉じこもっていたと言う・・・。

私が先生に「おゆうぎしてる時にトイレ行っちゃだめなんですか?」と聞いたら
先生が「そんなことないですよ」
と言っていて
「ビッキーくん、トイレ行きたくなったら先生に言ってっていつも言ってるよね?」
と先生が言ったら
「みんなの前で言ったら笑われる」
だそうです。

目立つことも嫌いなビッキーでした。

まだこの時は、よもやビッキーが発達障害だとは知らなかった頃でした。

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