大人の発達障害 仕事の教え方・指示の仕方・注意の仕方

発達障害の人は、定型発達の人に比べると苦手な事が多いです。
それに関してはこちらをお読みください。
大人の発達障害の症状の特徴とは?困りごと・苦手なこととは?

職場でなかなか仕事が覚えられない人、状況に応じて臨機応変な対応ができない人はいませんか?
その人が発達障害の診断を受けていなくても、その人が周りのサポートで上手くいくことはあると思います。
発達障害であるなしに関わらず、同じ困りごとを持っている人たちのために、サポートの仕方を書いていきたいと思います。

指示は具体的に・短く・わかりやすく

発達障害の特性を持っている人は、長い説明は理解できないです。
短く説明するのに難しい単語で簡潔に説明したら逆効果です。
小学生の子供に説明するように簡単にわかりやすく説明するのがポイントです。
図や絵を見せながら説明するのも効果的です。
「適当にやって」「ちゃんとして」「うまいことやっといて」などのあいまいな指示は理解できません。ついつい使ってしまいがちですが、使わないようにしましょう。

して欲しい事は紙に書いて(プリントアウトして)渡す

発達障害の特性を持っている人はメモをとることが苦手です。
聞きながらメモをするのができませんし、上手くメモにまとめることも苦手です。(後で自分で見てわかるように書けない)電話応対も苦手です。(もちろん電話を聞きながらメモもとれません)
そういう人に対しては、こちらから今日やる仕事を書いたものを紙で渡す(データでもかまいません)ようにします。(To Do リストを渡す)
その紙をなくしてしまうのも特性(整理整頓が苦手です)なので、ふせんに書いてPCに貼ったり、メールで送ったりするのもアイディアの一つだと思います。
聞くだけでは忘れます。言った言わないのトラブルをふせぐためにもぜひ指示は残るもので見えるようにお願いします。
どうしてもメモを取らせたい場合は、ついて見てあげてください。その時「こうやって書きます」と見本を示してあげてください。

タイムスケジュールを渡す

発達障害の特性を持つ人は、時間管理が苦手です。次の指示がないといつまでも指示を待ってしまいます。
それをふせぐために、期限などを書いた、タイムスケジュールを渡すようにします。
●時までにこの仕事をする、それが終わったら次~の仕事をすると言ったことを表にして書きます。
できれば、こういう事態になった場合はこのようにして対処する、と細かく指示できるといいでしょう。臨機応変が苦手です。パニックになって棒立ちになってしまう人も多いです。初めから「こういう場合はこうするんですよ」と教えてあげると防げると思います。

自分のやり方に固執して押し付けない

発達障害の特性を持つ人は不器用な人が多いです。人と同じ事が思うようにできません。教える側がいくら教えてもできないことが多いです。
その人に合わせたやり方を見つけてあげる事が肝心です。
その仕事のやり方は一通りではないはずです。その人がそのやり方ならミスなくできるというやり方を探しましょう。
発達障害の特性を持つ人は、周りをあまり見ていません。(気は散りやすいですが)周りでやっていることを真似してやるようになるだろうという考えは無理です。
ひとつひとつ教えてあげるようにしてください。
集中できるようになれば、黙々と作業してくれるでしょう。

ミスした時は怒らない

発達障害の特性を持つ人は怒られるとパニックになる事が多いです。
泣いたり、呆然としたり行動はさまざまです。(暴れる事だけがパニックではありません)
そして「怒られた事」の記憶だけが残り、深い傷となり、ずるずると引きずります。トラウマになる人もいます。
ミスは多いですが、決して怒らず、原因を先に見つけてあげてください。
正しいやり方を根気よく教えてあげましょう。
ミスした時の対処の仕方を教えてあげれば、今度ミスした時にパニックになることも少なくなると思います。

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