血のつながらない息子と継母の私 特別養子縁組をするまで

息子と初めて会ったのは息子(ビッキー)が4歳の頃でした。
当時の旦那(彼氏)がビッキーを連れてきてくれて3人でデートしたことを覚えています。

初めてビッキーを見た時、直感で
「この子は私が守らなきゃ」
と思ったのです。

それ以来、デートはいつも3人一緒でした。

ビッキーは、とてもかわいい子ですぐに
「おねえちゃん、おねえちゃん」
となついてくれました。

私も会うたび、ビッキーの大好きな車のおもちゃを
プレゼントして喜ぶ顔を見るのがとても嬉しかった。

クリスマスプレゼントに数字を覚えられるパズルをあげたら
家で一生懸命やっていてくれたそうです。

そうして1年、2年と過ぎ、
ビッキーは
「お姉ちゃんと結婚する!」
と言ってくれました。
とても嬉しかったのを覚えています。

ちょっと私と旦那がくっついて座っていると
間に割り込んで座ってきたり、
私と旦那が手をつないでいると
間に入って私と旦那と手をつないだりして
やきもちを焼いていました。
それがいとおしくて、幸せで。

そして、旦那と結婚することに。
まずビッキーに旦那が
「お父さんとお姉ちゃん結婚してもええか?」
と聞きました。
ビッキーは
「いやだ。僕とお姉ちゃんが結婚するの」
と猛反対。
そこで旦那が
「お父さんとお姉ちゃんが結婚したら、
お姉ちゃんとずっと一緒に暮らせるよ」
と言ったら
「じゃあ、お父さんとお姉ちゃん結婚してもいいよ」
と許しを得ることができました。(笑)

初めて一緒に暮らし始めた初日、
ビッキーと旦那が一緒にお風呂に入っていたとき、
ビッキーが
「ねえ、おかあさんって呼んでいいの?」
としつこく聞いていたそうです。(嬉)
私は自然に呼んでくれるまでそっとしておこうと思っていたので意外でした。

翌日、保育園で
「家族の絵」
を描くという課題がたまたま出されて
ビッキーはなんと私を描いてくれました。

先生がびっくりして
「もうお母さんって呼ぶの?」
と聞いたら
「お母さんやもん」
と答えたそうです。(涙)

持って帰ってきてくれた絵には
「おかあさん ライフ(私の自家用車)でどこかにつれていってね」
と書いてくれてありました。

その日からビッキーは私の事を
「お母さん」
と呼んでくれるようになりました。

私は、ビッキーの扶養義務を持ちたくて
養子縁組をしました。
旦那ともし離婚した時に親権をとれると思ったのです。
それぐらいの覚悟で子育てしようと思っているのです。

養子縁組ですが、2種類あります。
特別養子縁組普通養子縁組です。
どう違うかと言うと
特別養子縁組は、婚姻している夫婦(ともに成年で一方が25歳以上)でないと申し込めないのに対し、普通養子縁組は成年であれば独身でも申し込めます。(婚姻していれば未成年でも可)

特別養子縁組は、実の親子にほぼほぼ近い形となります。戸籍にも「長男」「長女」と表記されますし、(普通養子縁組は「養子・養女」と記載)実父母の扶養義務(将来実父母を扶養する義務も)なくなりますし、養育費もなくなります。(普通養子縁組は一旦停止状態になる。離縁した場合また復活する)

私は、元妻と縁を切りたかったので、特別養子縁組にしました。ビッキーには兄がいるのですが(元妻が親権をとった)、ビッキーの戸籍には「次男」と記載されています。役場に問い合わせたら、実父母から見ての生まれで記載されるのだそうです。特別養子縁組にしたところでビッキーは旦那と私の子でありながらも「長男」にはならないんだそうです。
ビッキーには妹もいますが、こちらに関しては、うちの娘、ほーたんは、旦那と私との間の子で1番目に生まれた女の子なので「長女」と記載されています。

養子縁組のメリットとしましては、
養親の相続権を得られるということです。
養親の両親の相続権も得られます。
デメリットは、特別養子縁組だと、実父母から相続権は消えます。あと、戸籍が新しい両親の姓に変わってしまい、子どもが学校等の都合で今までの姓でいきたいときに、戸籍とは違う姓で生活していかなければならないことです。

ビッキーは父親の再婚なので姓の問題はありませんでした。

ちなみに、特別養子縁組をしようとした時、
役場の受付で「メリットデメリットを教えて下さい」と聞いたら
「家族によって違うので言えません」と断られました。(´・ω・`)
問い合わせても無駄なようでした。

ビッキーとほーたんは異母兄妹ですが血のつながった兄弟のように仲良く暮らしています。

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