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発達障害、広汎性発達障害、サヴァン症候群、アスペルガー症候群、自閉症、高機能自閉症、ADHD、自閉症スペクトラムの違いを教えてください。
また、他にも種類があったら教えてもらえると嬉しいです。
に答えてみたいと思います。
まず、「発達障害」という大きなグループがあります。
その中に、自閉症とかADHDとか高機能自閉症とかサヴァン症候群とか、アスペルガー症候群とかがあります。
広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい、PDDとも言う)とは、特異的発達障害に対して言う障害であり、世界保健機関(WHO)が定めた現在のICD-10、アメリカ精神医学会が刊行したDSM-IV-TR等における分類上の概念です。
- 自閉性障害(自閉症)。
- アスペルガー症候群(AS、AD)
- レット症候群
- 小児期崩壊性障害 (CDD)
- 特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)。非定型自閉症を含む。
病院へ行って診断を受けると、診断書に「広汎性発達障害」と書かれる事が多いです。
その後のDSM-5ではPDDは自閉スペクトラム症に再編され、もはやPDDという概念は用いられていないそうです。
今では、自閉スペクトラムと診断書に書かれるのかな?
自閉症スペクトラムは、またの名を自閉スペクトラム症(じへいスペクトラムしょう、ASDともいう)とも言い、DSM-5における、様々な神経発達症の仲間です。自閉スペクトラム、自閉症連続体(じへいしょうれんぞくたい)、自閉症スペクトルなどともいいます。
PDDとASDは厳密には違う分類だそうです。
ASDの診断基準は「社会的コミュニケーションの障害」と「限定された興味」の2つを満たすもので、だいたい生後2年以内に明らかになります。だいたい100人に一人が発症し、発症率は男の子は女の子の4倍とのことです。ASDの子供のうち45~60%は知的障害を、11~39%はてんかんを併発しています。
自閉症とは、コミュニケーションの発達に障害があり、強いこだわりを持つ症状の事を差します。知的(IQ)が高い自閉症を「高機能自閉症」と言います。その中でも言語障害のない自閉症を「アスペルガー症候群」と言います。でも、一般的には、同じ意味で使われる事が多いです。ビッキーもほーたんも病院では「高機能自閉症」と診断されました。アスペルガー症候群とは言われませんでした。
レット症候群(RTTとも言う)とは、ほとんど女の子に現れる進行性の神経疾患で、知能や言語・運動能力が遅れ、小さな手足や、常に手をもむような動作や、手をたたいたり、手を口に入れたりなどの動作を繰り返すことが特徴です。
小児期崩壊性障害(しょうにきほうかいせいしょうがい、CDDとも言う)とは、少なくとも2年間の年相応な正常発達の後に現れる障害で、知的・社会・言語の遅れが見られます。通常2~5歳で言葉の理解や喋ったりという能力の遅れがみられ、6ヶ月程度それが進み、終わった後は自閉症とよく似た症状になります。小児崩壊性障害やヘラー症候群とも呼ばれます。
ADHDとは、注意欠陥・多動性障害、注意欠如・多動性障害とも言い、多動性、不注意、衝動性などの症状を特徴とする神経発達症の一つです。じっとしていなきゃいけない場面が多く出てくる小学校入学前後で発見される事が多いです。子供の時にADHDと診断されなくても、大人になってからADHDだと診断されるケースもあります。
サヴァン症候群とは、知的障害や発達障害を持っている人で、並はずれた能力を持っている人の事を言います。
例えば、カレンダーを記憶していたり、一度見た写真を忠実に再現して絵を描けたり、並外れた暗算ができたり、電話帳や円周率などを暗記できたり、一度聞いた音楽を再現して楽器を演奏できたり、多くの言語を喋れたりといった能力を持っている人です。
山下清は、サヴァン症候群ではないかと言われています。