発達障害者と空間認知の弱さ

運動神経

私とほーたんは運動が苦手である。
発達障害の人は、運動が苦手な人が多い。
ちなみにビッキーは運動が得意である。
運動神経抜群すぎて、発達障害児の外来の先生に
「めずらしい自閉症だね」
と言わしめた子である。

体育が苦手で、居残りで何度も練習させられたけど
無理でした。

とくにボールを使ったもの。

私もほーたんもドッジボールが大嫌いで
トラウマになっている。

ぶつけられる恐怖から来ているのだが
キャッチがそもそもできない。

あと、バレーボールのスパイク(アタック)とか
バスケットボール等のセンタージャンプとか。

ボール遊び
私は背が高いので、センタージャンプを任されることが多かったのだが
どうにもできなくて、いつも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

空中でボールを捕らえることができないのである。

高校の時放課後、居残りでバレーボールのスパイクの練習をさせられたが
100発100中、空中で手にボールを当てられなくて
数時間やったが、先生がさじを投げた。

バドミントンやテニスなども苦手である。

これは、主に言語性優位の人に多い。
なぜかと言うと自分とボールとの相対的な位置関係が空間認知の弱さでわかりにくい、ずれてるからである。
例えば落ちてくるフライをキャッチするとか、自分に向かってくるボールをラケットで捉えるとかは苦手なのである。

空間認知とはちょっと離れるが、全身の強調運動(特に何かを見ながら動かす)が苦手な人も多い。ボール投げ、縄跳び、楽器の演奏などが極端に苦手、不器用と思いこんで気が付かないケースがある。

方向感覚

空間認知の弱さというと、方向感覚の鈍さもある。
私は極度の方向音痴だ。
まず地図が読めないし、頭に地図を思い描く事もできない。
今まで目的地に行こうとするなら、右曲がって左曲がって次は右、と言う風に覚えていた。
大きくなってから、周りの人は、自分を中心に地図を回していくイメージで
目的地へ進んでいる事を知ってびっくりした覚えがある。

目的地へ行く道は、毎回同じルートを通るようにしている。
工事や渋滞などで、違う道へ迂回するようなことがあると大変である。
それた道から元の通りへどう出ればいいのかわからなくなる。

左に出て右に曲がってもう一回右に曲がって
元の通りに戻れなかったら、間違いなく道に迷う。

ビッキーは今、車の運転をしてあちこち遠出しているが
道に迷うことなく出かけられている。
やはり空間認知力が高いのだなあ。

部屋の整理整頓

あと、部屋の片づけだ。
私とほーたんの部屋はいつもぐちゃぐちゃだ。
一度キレイに片づけてもまたすぐにぐちゃぐちゃになる。

これも空間認知の弱さから来ている。

建物や道路の位置関係を地図と方角とリンクできないように
部屋にあるものがどこにあるのか把握できていないため
どこに何があるかわからない
状態になるのだ。

それであちこち探して、部屋が荒れて行く。

あと、決められた場所に、うまく収納することが苦手だ。
箱やカバンや棚などに、きれいに物をおさめられない。

それで、散らかった部屋を片付けることもできないのだ。

これで発達障害者の不便さがおわかりであろうか。

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発達障害(大)